おかまの人生はいつも蚊帳の外

毎日1人宅飲みな26歳社内ニートゲイ。残念な日常を記録

サブスク動画サイトで元を取りたくて映画を同時二本視聴する

趣味は大事だ

 

例えば初対面の人にはほぼ必ず「趣味は何か」又は「休みの日は何をしているのか」聞かれる。無趣味の人間にとってこれほど苦痛なことはない。

「趣味は特になくて…」「休みの日はずっと寝てて…」と言った時の惨めな気持ち。相手の「こいつつまんねぇやつだな」とでも言いたげな目。じゃあお前は何してるんだと尋ねれば海外旅行だの筋トレだのツーリングだなと充実した日々の話をされてより一層不快な気持ちになるのだ。僕はこれを「趣味マウンティング」と呼ぶ。

 

こんなマウンティングを回避するべく、趣味探しを始めた。

手頃なところから始めたいしできるだけお金はかけたくないので、ひとまずアマゾンプライムで映画を観ていこうと思った

今までは気になる作品があれば見る程度だったのでこれを機に気になるのも気にならないのもどんどん観ていって、ドヤ顔で「趣味は映画鑑賞です」「あーあの作品⁈あれは○○監督の意外な演出ななんちゃらかんちゃら…」と言いたいものだ

 

しかし、観る映画を探し始めるとあることに気付く

「一本2時間」というハードルの高さ

つまらなかったらこの2時間は無駄になる

無駄な2時間を避けるべく僕は作品の吟味に1時間以上かけた

気になった映画をウォッチリストに登録し続け気付けばウォッチリストには60本以上の作品がラインナップされていた

 

ある日、「もうすぐプライム見放題が終了する作品」なるタグにウォッチリストの作品が多数含まれているのに気付いた。

見放題が終了するまでに1週間なかった。これを逃すわけにはいかない。

平日は映画を観る気になどならないので、その週末に全てをかけることにした。

僕は妥協したくなかったので、ウォッチリストの見放題が終了する計9作品を土日2日間で見切るという計画を立てた。

 

人間というのは不思議なもので計画を立ててる時が一番やる気に満ち溢れているものだ

いざ土日が始まり映画を見始めると普段は気にならない場所の掃除をしたくなったり急に買い物に行きたくなった。

土曜が終わった時点で9作品中3作品しか見終わらなかった

 

これでは計画を実行できない。

日曜1日で6作品約12時間観るなんて不可能だ

朝7時に起きてそこからぶっ続けで12時間見続けても夜7時になる

しかし日曜に7時に起きるなんて無理だ。どう考えても9時は過ぎる。ご飯も食べなきゃいけないしお風呂も入りたい。スマホをいじる時間だって欲しい。というか集中力的に6作品映画を1日で観るなんて不可能だ

 

僕はひらめいた。

うちにはスマホとパソコンがある

じゃあ2つでプライムを再生することは?

可能だ。2画面同時閲覧

これだけで一気に視聴にかかる時間が半分になる

やるっきゃない

 

結論をいうと僕は聖徳太子ではなかった

内容は全く頭に入らなかった

まず全て海外映画だったので、聞き慣れない登場人物の名前は相互にごちゃごちゃになる

セリフも全部は追えないので物語上重要な下りを理解せずに過ぎていくこともしばしば

そうこうしているうちに雰囲気しかわからずに映画は終わっていった

 

しかし1日が終わった後すごい達成感に満ちていた

1つも心に残る映画はなかったものの、2日で映画9本を観れたという充実感…

 

映画は2つ同時に視聴せずにちゃんと1本ずつ見たほうがいい